キスの意味
抱き合って、ベットへと縺れ込むように倒れる。
二人の体重の重さにベットがギシリと軋み、弾む。
「‥緊張してるのか?」
「‥‥すこ、し‥」
至近距離から尋ねられ、ヒカルはほのかに顔を赤く染める。
今からするコトのせいか、ヒカルの体には余分な力が変に入っていて軽い
緊張状態になっている。
相変わらずだな、と思いながら、その初々しい反応を緒方は愉しんでいた。
先月晴れて二人は結ばれ、またヒカルの正真正銘の“初体験”の相手に緒方はなった。
その時、ヒカルをとことん自分色に染めて、まだ目覚めたばかりであろう‥女としての
悦びを自らが教えてやろうと緒方は思った。
それから幾度となく体を重ねてきたが、未だにヒカルは緊張している。
快感を与えれば、それは徐々に解れ、驚くほど扇情的になるのだが‥。
本人に自覚はない。
「‥ヒカル」
名前を一度呼び、緒方はゆっくりと唇を重ねる。
軽く啄むようなキスを繰り返し、徐々にキスを深めていく。
「‥っん、‥‥んん‥」
少し開いた唇から緒方の舌が進入し、ヒカルはされるがまま口腔を貧られる。
自然とヒカルの体から力がすーっと抜けていく。
息苦しさはあるものの、キスは気持ちよくて‥、ヒカルは何も考えられなくなってくる。
「‥‥ん‥、っ‥はぁっ‥‥」
唇が離れた時には、ヒカルの唇は唾液で艶やかに光、瞳は潤んでいた。
緒方は片手で器用にヒカルの服のボタンを外していく。
「‥ヒカル」
「‥緒方さん‥」
「‥キスには意味がある」
「‥‥‥?」
「唇なら“愛情”‥」
緒方はヒカルにチュッとキスをする。
突然の事にヒカルが驚いていると、それを気にする様子もなく緒方は言葉を続ける。
「腕の首は“欲望”‥」
チュッと言った場所へとキスが落とされる。
「‥‥他(手・額・頬・瞼・掌以外)は‥」
緒方の頭がヒカルの視界から消える。
「‥‥っあ‥っ!」
「“狂気の沙汰”‥」
END
“キスの意味”(というネタ)を使いたくて・・・。でも、うまく使えず(涙)