「稲作今昔物語(1)」 碇 民治
◎ 貧しかる四十路の母の初田植え
「出会い」のタイトルは姉と私の二人が提案しました。表紙に絵を描く技術もないので、12号刊行の為、佐賀市内本庄町周辺をデジカメで田植えの様子を撮り、表紙絵にしました。最近の農業は機械化が目覚しく進歩し、同人の皆様は高校生の時は農業を経験され多少知識をお持ちでしょうが、昔の「田植え」は一変しました。田植えの概況を写真にかえて現状報告します。
1.苗代作業開始は天候の予測にもよりますが、昭和35年頃(以後昔と呼びます)田植えに必要な「苗代」は農家2町歩(20反)用に2反(1836u、600坪)は必要でした。しかし、田植え機械の開発により「苗代」は1反に対してプラスチックの箱25個弱です。したがって2町歩につき500箱が必要です。庭先の2町歩の苗代は100u、30坪で十分間に合います。苗代の作り方はプラスチックの箱30cm×60cm=1,800cuの箱に山土を入れ肥料と農薬を混ぜ、そして前年獲れた種籾と焼き籾穀を入れ発芽させます。佐賀の品種は“夢しずく”、“ひのひかり”で代表されます。“こしひかり”に遜色のない有名ブランドです。そしてプラスチックの箱を2列に並べます。個数は農家の規模で決まります。気温の安定の為にビニールハウスで囲みますが、最近佐賀では温暖ですのでビニールハウスは使用しません。むしろ天候が良すぎて苗の日照りが強い為の青枯病が心配ですので、写真に載っている様に日当たりを防ぐ為の網目シートを被せます。発芽成長につれて水の供給が必要です。、苗代の側の小川や井戸から写真のように、青色のカバーの中のポンプからパイプを通してプラスチックの箱に必要な水を供給します。稲の苗(早苗)は10cm〜15cm位に成長します。農家の規模に応じて苗代を作ります。苗代作業は開始からおよそ30日間は要します。
● 苗代用のプラスチックの箱、横30cm縦60cm出来上がった横30cm縦60cm早苗は1反(300坪)に当たり25個位必要です。
1.苗代作業開始は天候の予測にもよりますが、昭和35年頃(以後昔と呼びます)田植えに必要な「苗代」は農家2町歩(20反)用に2反(1836u、600坪)は必要でした。しかし、田植え機械の開発により「苗代」は1反に対してプラスチックの箱25個弱です。したがって2町歩につき500箱が必要です。庭先の2町歩の苗代は100u、30坪で十分間に合います。苗代の作り方はプラスチックの箱30cm×60cm=1,800cuの箱に山土を入れ肥料と農薬を混ぜ、そして前年獲れた種籾と焼き籾穀を入れ発芽させます。佐賀の品種は“夢しずく”、“ひのひかり”で代表されます。“こしひかり”に遜色のない有名ブランドです。そしてプラスチックの箱を2列に並べます。個数は農家の規模で決まります。気温の安定の為にビニールハウスで囲みますが、最近佐賀では温暖ですのでビニールハウスは使用しません。むしろ天候が良すぎて苗の日照りが強い為の青枯病が心配ですので、写真に載っている様に日当たりを防ぐ為の網目シートを被せます。発芽成長につれて水の供給が必要です。、苗代の側の小川や井戸から写真のように、青色のカバーの中のポンプからパイプを通してプラスチックの箱に必要な水を供給します。稲の苗(早苗)は10cm〜15cm位に成長します。農家の規模に応じて苗代を作ります。苗代作業は開始からおよそ30日間は要します。
● 苗代用のプラスチックの箱、横30cm縦60cm出来上がった横30cm縦60cm早苗は1反(300坪)に当たり25個位必要です。
● 苗代の早苗成長に応じて小川の水を給水します。
● 苗代作業は終わりました。地方により温度コントロールの為ビニールハウスを使用しますが、佐賀では温度は安定ているので、青枯れや病虫防止の為、苗代に薄い網目のシートを被せます。
2.苗代作業の終わり頃に麦刈をします。農家によっては麦を作らず、昨年の稲刈の後で荒土のまま保存します。今年の田植えに必要な田圃を一斉に整備します。
昔は、終えた後で麦作後の株を焼きました。麦を作らない田圃は前年の藁を入れ、焼きま舌。これが石灰の大きな要素になり真下。農耕馬に鋤を引かせ土を荒く削りますが、現在は新しい農法はトラクターで荒土にします。
3.荒土後に昔は水道小屋に川からポンプで水を吸い上げていました。農家毎に区分けの為に畦道があります、田圃毎に畦道沿った溝のような水路がありました、その水路から田植えに必要な水を供給します。現在は「ほ場整備」で田圃の地下に水路が備えられてています。添付写真の通り、農地毎に1区画に1台のポンプを備え、必要な水を地下の水路から水を吸み上げます。作業が終わりましたら「代掻」と呼びます。
「代掻」とは早苗を植える為に荒土を出来るだけ土を細かくする作業で、トラクターの部品を替えて土を砕きます。同時にトラクターに備えた肥料(稲の3要素、チッソ・燐酸・カリ)を散布します。これで代掻作業は終わりです。
● 田植えを始める前に石灰要素作りをします。いわゆる野焼きです。
●??荒土及び代掻に使うトラクターです。雨も濡れないようにした冷房付きの最新式です。荒土作業と代掻作業では部品を取替えします。
● 代掻前に田圃に水路からポンプで給水します。この田圃の1区画は1500坪(5反)だそうです。
●? 代掻きは終わった田植え前の田圃です。
4. いよいよ田植え作業です。添付写真の田植え機は後ろ側に5列の早苗を備えます。苗代に使ったプラスチックの箱に成長した早苗横30cm縦60cm、縦に2段備えます。田植え機を運転します、約横30cm間隔、縦30cm間隔に早苗3本を掴み、挿します。縦横の間隔は田植え機で調節できます。その間隔は農家毎に若干ちがうそうです。
●? 田植え機で早苗を2?3本を掴み均等に田圃で挿します。1条に1株を1列に1株挿します、従って5列の早苗を備えますので一度に1列の5株挿します。写真は5条田植え機です。
●? 一列に8株挿す、8条田植え機もあります。10条田植え機もあるそうです。棚田用は3条又は5条田植え機を使用します。
1. 昔の農作業はほとんど手作業でした。昔は田圃の泥に汚れ、かなりの体力を要しました。現在はそ苦労は皆無です。戦後母は初めて田植え作業を行いました。簡単には体力は備えません。同じ農作業を行うのに農家の皆様は15才くらいから農作業を始めたので、それなりにカンやコツと体力が備わりました。母は40代から始めました。一般の農家は1人1日1反を田植え作業出来ますが、母は10倍の時間を要しました。
現在は8条田植え機を使い、1日2町歩(20反)を植えます。充分に兼業農業は可能です。汚れ作業は皆無です。ウィークデイは会社勤め、土・日の2日間で充分農作業を賄います。写真は曲がりくねっている田植えですが、GPS付きの田植え機は真っ直ぐな田植えが可能になりました。
田植えの時期は朝5時から夕方8時迄明るいので、出勤前後にネクタイ姿でも作業は可能でしょう。しかし現今は予想出来ない事故があります。充分な休養をとり、農業でも、会社でも過ちを起こさないようにしてもらいたいですね。
故郷佐賀に戻り、目覚しく進歩した農業に出会いました、まるで浦島太郎が帰った思いになりました。私は農業に素人です。写真を撮る為にたくさんのお人に出会いました。苗代の作り方や最新式の農機具についても懇切丁寧に教わりました。これも大事な「出会い」でしょう。おりおり稲作の成長の情報を伝えます。今年の10月頃は真白な新米を味わえようです。
◎ むつごろう愛も威嚇も泥の中
◎ くりかへし早苗をつかみ挿しにけり
◎ 胸にひそむ八重歯の似合ふ君影草
◎ 眩むごとラリーの続く赤蜻蛉
◎ ワシワシと己の誇示や油蝉
● 苗代の早苗成長に応じて小川の水を給水します。
● 苗代作業は終わりました。地方により温度コントロールの為ビニールハウスを使用しますが、佐賀では温度は安定ているので、青枯れや病虫防止の為、苗代に薄い網目のシートを被せます。
2.苗代作業の終わり頃に麦刈をします。農家によっては麦を作らず、昨年の稲刈の後で荒土のまま保存します。今年の田植えに必要な田圃を一斉に整備します。
昔は、終えた後で麦作後の株を焼きました。麦を作らない田圃は前年の藁を入れ、焼きま舌。これが石灰の大きな要素になり真下。農耕馬に鋤を引かせ土を荒く削りますが、現在は新しい農法はトラクターで荒土にします。
3.荒土後に昔は水道小屋に川からポンプで水を吸い上げていました。農家毎に区分けの為に畦道があります、田圃毎に畦道沿った溝のような水路がありました、その水路から田植えに必要な水を供給します。現在は「ほ場整備」で田圃の地下に水路が備えられてています。添付写真の通り、農地毎に1区画に1台のポンプを備え、必要な水を地下の水路から水を吸み上げます。作業が終わりましたら「代掻」と呼びます。
「代掻」とは早苗を植える為に荒土を出来るだけ土を細かくする作業で、トラクターの部品を替えて土を砕きます。同時にトラクターに備えた肥料(稲の3要素、チッソ・燐酸・カリ)を散布します。これで代掻作業は終わりです。
● 田植えを始める前に石灰要素作りをします。いわゆる野焼きです。
●??荒土及び代掻に使うトラクターです。雨も濡れないようにした冷房付きの最新式です。荒土作業と代掻作業では部品を取替えします。
● 代掻前に田圃に水路からポンプで給水します。この田圃の1区画は1500坪(5反)だそうです。
●? 代掻きは終わった田植え前の田圃です。
4. いよいよ田植え作業です。添付写真の田植え機は後ろ側に5列の早苗を備えます。苗代に使ったプラスチックの箱に成長した早苗横30cm縦60cm、縦に2段備えます。田植え機を運転します、約横30cm間隔、縦30cm間隔に早苗3本を掴み、挿します。縦横の間隔は田植え機で調節できます。その間隔は農家毎に若干ちがうそうです。
●? 田植え機で早苗を2?3本を掴み均等に田圃で挿します。1条に1株を1列に1株挿します、従って5列の早苗を備えますので一度に1列の5株挿します。写真は5条田植え機です。
●? 一列に8株挿す、8条田植え機もあります。10条田植え機もあるそうです。棚田用は3条又は5条田植え機を使用します。
1. 昔の農作業はほとんど手作業でした。昔は田圃の泥に汚れ、かなりの体力を要しました。現在はそ苦労は皆無です。戦後母は初めて田植え作業を行いました。簡単には体力は備えません。同じ農作業を行うのに農家の皆様は15才くらいから農作業を始めたので、それなりにカンやコツと体力が備わりました。母は40代から始めました。一般の農家は1人1日1反を田植え作業出来ますが、母は10倍の時間を要しました。
現在は8条田植え機を使い、1日2町歩(20反)を植えます。充分に兼業農業は可能です。汚れ作業は皆無です。ウィークデイは会社勤め、土・日の2日間で充分農作業を賄います。写真は曲がりくねっている田植えですが、GPS付きの田植え機は真っ直ぐな田植えが可能になりました。
田植えの時期は朝5時から夕方8時迄明るいので、出勤前後にネクタイ姿でも作業は可能でしょう。しかし現今は予想出来ない事故があります。充分な休養をとり、農業でも、会社でも過ちを起こさないようにしてもらいたいですね。
故郷佐賀に戻り、目覚しく進歩した農業に出会いました、まるで浦島太郎が帰った思いになりました。私は農業に素人です。写真を撮る為にたくさんのお人に出会いました。苗代の作り方や最新式の農機具についても懇切丁寧に教わりました。これも大事な「出会い」でしょう。おりおり稲作の成長の情報を伝えます。今年の10月頃は真白な新米を味わえようです。
◎ むつごろう愛も威嚇も泥の中
◎ くりかへし早苗をつかみ挿しにけり
◎ 胸にひそむ八重歯の似合ふ君影草
◎ 眩むごとラリーの続く赤蜻蛉
◎ ワシワシと己の誇示や油蝉